2018年上海国際マラソン レース前編

上海国際マラソンのスタート時間は午前7時とやや早目です。

スタート地点は外灘の前の中山東一路です。
スタート地点へは地下鉄で向かうようにと主催者は指示しています。
行きと帰り分の地下鉄に乗れる「交通カード」も支給されますし、
タクシーは交通規制がどうなっているか不明確なので
地下鉄で向かうのが無難だと思います。

その地下鉄ですが、始発が6時前後のためスタート地点近くの駅に着くのが
早くても6時過ぎになります。
ウォーミングアップや準備に時間が欲しい方は
歩いて行けるホテルを取るのもひとつですね。

まあみんな同じ条件だし何とかなるんだろうと
6時前の始発地下鉄でスタート地点へ向かいました。

駅へ向かって歩いているとうしろから「マラソンか?」と声を掛けられました。
全員が同じ預け荷物用の袋を背負って会場へ向かうので
ランナー同士は一目で分かっちゃうのです。
雲南省から来たおじさんと会話しながら会場へ向かいます。
上海人かと聞かれたのでいやいや日本人ですと言ったら、
日本は遠いのか?と言うので飛行機で2時間ですよ~近いでしょと言うと
おれは雲南省から飛行機で3時間だったぜ、と中国のでかさを感じます。
こんな感じで知らない人ともすぐに会話が始まるのが
中国のおもしろさのひとつです。

ちょうど目標タイムも同じだった上に、
お互い先々週にレースを走っておりそのタイム差が1分(負けてた)で
朝からおじさんと盛り上がっちゃいました(^^)

ちなみに中国語でマラソンのタイムを言うときは
3時間40分なら340(サン・スー・リン)と数字を3つ並べて言います。
自己記録のことはPB(ピー・ビー)と言います。
・・・誰も興味ないか!

地下鉄のホームはすでにランナーでいっぱい。
そして到着した地下鉄の車内もランナーだらけ。
ランナー満員電車でスタートかつ荷物預け付近の南京東路駅へ向かいました。

南京東路駅はランナーで埋め尽くされていましたが、
駅の外へはスムーズに出ることができました。
始発でしたが駅の外はすでにランナーだらけ。



スタート前の手続きは指定された番号のトラックに荷物を預けて
スタート地点に並ぶだけ、非常にシンプルです。
更衣室はないのでみなさん道路の脇で着替えています。

着替えを終え荷物を預けるとゼッケンに「己存(預け済)」のハンコを押してくれます。


後はトイレを済ませてスタート地点へ並ぶだけ。
このトイレがどの大会でも結構並びます。
なのでトイレについては少し心配していたのですが、
ここは予想を裏切られました。
大量の仮設トイレが準備されていたのです。
手前の方は結構並んでいるのですが、奥にズラーっとトイレが並んでおり、
行列すらできていません。
地下鉄の始発からスタートまでの時間が短いため、
ここは配慮してくれているのだと思います。
おかげで6時半までにはスタート地点に到着しました。


フルマラソンのブロックはAからEの5つのみ。
おそらく上海マラソン初出走の方はEからのスタートなので
Eブロックはめちゃくちゃ人が多く、すでに多くの人が並んでいました。
やはりタイムを狙う人は近くのホテルに泊まっているようです。

スタート前の上海は寒かったのですが、
中国の方は人と人との距離感が近いので
日本の大会のスタートより温くなります(^^)

スタートまでは待つのみなのですが、
中国では知らない人同士でもすぐに会話が始まるので
みんなよくしゃべります。
隣の75歳のおじいちゃんは今月すでに3レース目で来週もマラソン・・・
うおーすげー鉄人じいちゃんだーと盛り上がり
いったい年間何レース走ってるんだーと周りのみんなが思ったところで
「まあ4レースだけやけどな」とオチもあり。

みんなが大きなスマホでスタートの様子を撮影する中、
日本から持って行ったニコンの小型カメラで撮っていると
肩をたたかれ「おい、それなんや?」「カメラです、ちっちゃいでしょ」「すげーちっさいな。スマホとつながるんか?」
「もちろんですよ~」「ええなあそれ、どこで買ってん?」「あー日本から持って来ましたー」「なっ日本人なんか!?」
と会話が始まり(もちろん中国語ですよ~)局地的にしばらく盛り上がりました。
やっぱり中国好き(^^♪

小雨だったのですが傘を持って並んでいるランナーもいました!
さすが中国!ゴールまで差してたのかな~

スタート数分前に中国国歌の合唱が始まったので一緒に歌い
(これは自然発生だったのかな?)
スタート位置がかなり後方だったため号砲も聞こえぬまま
いつの間にやら上海国際マラソンはスタートしていました。

レース編へつづく

   

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