給与天引きの魔術

個人事業主をしておりますと、この時期は様々な納付書が届きます。
年金、健康保険、住民税・・・預金残高が一気に減っていきます(>_<)
しかしながら、おかげで毎年いくら払っているのかを実感できます。

一方、サラリーマンをしていた頃は、年金、健康保険、住民税、さらに所得税、それぞれ毎月給与から天引きされていました。
ですので、正直年間いくらくらい払っていたのか分かりません。
考えてもどうにもならないので考えたことすらありません。
このような仕事をしていてもです(^^;

同様に、多くのサラリーマンが自分の払った税金や社会保険料を把握しておらず、
あまり関心もないのではないかと思われます。

このようなシステムは、多くの日本人が政治に対して無関心となっている一因かもしれません。

アメリカには年末調整という仕組みはありませんので、
サラリーマンも自分の収入(給料)と経費から所得を計算して、年に1回確定申告をします。
年に一度は自分の支払う税金と向き合う機会があるわけです。

日本では年末調整という仕組みのおかげでサラリーマンの所得は会社が代わりに計算してくれます。
ほぼ自動で税金が計算され、お給料から自動で差引かれます。

アメリカのサラリーマンと日本のサラリーマン、
どちらが「納税者」としての意識が高いか・・・答えは明らかでしょう。
そしてそれは、「自分たちの納めた税金が、みんなのために正しく使われているか?」ということへの
関心につながるのではないかと思います。

「自動」というのは便利な反面、人間の思考を停止させます。人間の能力を奪います。

あまり自動化やAIに頼りすぎてしまうと、
人間を操る主はAIで、自分は人間の形をした入れ物の役割だけ、
なんてことになっちゃったりして・・・怖い怖い

   

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